運命の赤い糸
運命の赤い糸は、恋愛の定番ですね。 女性のみならず、
「わたしの運命の人は愛するあなた!」というロマンは男性も関心はあることでしょう。
運命の赤い糸とは、「お互いの小指に、お互いの運命の人(この場合恋愛の対象をさす)は、
赤い糸が結ばれている」という伝説をいいます。
いったいどこから運命の赤い糸の伝説はきているのでしょうか。
いろいろありますが、中国・宋時代の物語からきているという説があります。 これは昔、「結ばれる運命の男女を赤い縄で結ぶ」という老人にある青年が出会い、自分の妻になる女性を聞いたところ、みすぼらしい幼女を示されたため大変怒り、青年はその娘を殺そうとしたそうです。 十数年後、刀傷が結婚した妻の額にはあり、自分が以前殺そうとした娘だと知った、という話です。
他にも日本の古事記からきているという説もあります。 見ず知らずの男が、活玉依毘売(いくたまよりびめ)という美しい娘のところに、夜やってきて、2人は結ばれて妊娠してしまいました。 娘の両親にそれがばれ、床のまわりにびっしりと赤土を撒き散らし、針に長い麻糸を巻いた物をつけ、相手の男を捕まえようと、娘に「男がきたら男の着物の裾に針を刺すように」と指示しました。 そしてその赤土にまみれた麻糸(赤い糸)をたどって、三輪山の神=大物主神が相手だとわかったというお話です。
この古事記の話からすると、運命の赤い糸伝説は、どこの誰と名乗りもせず夜這いして、うかうかと娘もエッチしてしまう、ある意味軽率な話ではありますが、娘にとっては相手がどこの誰かを確認する気さえ起きないほどの一目惚れ、、まさに「運命の人」だったのでしょうね。
運命の赤い糸、「見えない赤い糸がわたしの小指につながっている相手がいる」――そう思うだけでも、何か胸にこみあげてくるものがありますね。